腐骨
永久歯は骨の中で頭(歯冠)ができて根っこ(歯根)が伸びて“骨を溶かしながら”生えてきます。すり鉢状の奥歯(大臼歯)のすり鉢の底に、骨が溶け残って生えてくる場合があります(約3%くらいと言われています)。奥歯のでこぼこの格好に合わせて溶け残るので、ちょうどジグソーパズルのように歯の噛む面(咬合面)に嵌まり込んで生えてきて、この骨片が生えるタイミングではずれきます。
「ママ~、歯が欠けた~」と子どもが持ってきます。母親は「生えたばっかりの大事な大事な永久歯がもう、かけてしまった!」と真っ青になって予約の電話をもらうことがあります。
骨片なので、質感や色が歯に非常に似ています。焦りますね?
臼歯が生えてくると歯のくぼみに頭蓋骨(皮質骨)が溶け残って、生えてくる。
第一大臼歯の生える6歳くらいや第二大臼歯の生える小学校高学年あたりに見受けられます。あまり長いこと嵌め込んであると、下でむし歯になってしまうので、早めに取って大臼歯にフィッシャーシーラントをしておくと安心です。