うけくち(反対咬合)は3才から
上顎骨(上アゴ)と下顎骨(下アゴ)で、かみあわせがつくられます。
この上アゴと下アゴの成長の様式がちがい成長するタイミングがズレています。上アゴはScammonの発育曲線の神経系を呈し、脳が大きくなるときに大きくなります。下アゴは一般型といって体の骨格の骨(腕や足)が成長するタイミングを大きくなります。
もうひとつ、上アゴは、上顎骨複合体として4つの骨が縫合(ジグソーパズルのピースのようなでこぼこ)でくっついており、上の前歯が下の前歯につきあげられて、前方におしだされて、発育します。
乳歯列(かみあわせ)は、だいたい3才で上下20本生えそろって、決まります。0才〜2才の乳臼歯は(歯)が生えそろっておらず奥のかみあわせ(咬合高径)が低いうちは、反対に咬む児が多いものです。
これら奥歯のひくい時期の反対咬合の8割が3才で上下20本の乳歯が生えそろうと、自然治癒するとの報告があります。そして3才で20本、生えそろって、反対の咬合の児は5才~8才くらいまでの前歯交換期に2割の児が自然治癒するとの報告もあります。